Vernon Lee (Violet Paget)

Bach

ヨハン・ゼバスティン・バッハ(Johann Sebastian Bach)

Bach

 1685~1750年。ドイツの作曲家。バロック音楽の代表的な作曲家で、「音楽の父」とも称される。代表作に『マタイ受難曲』(Matthäuspassion)、『ブランデンブルグ協奏曲』(Brandenburg Concertos)など。鍵盤楽器奏者としても優れる。一族から多くの優れた作曲家を輩出したことでも知られる。
 18世紀の音楽を愛したヴァーノン・リーは、当然のようにバッハの音楽も愛した。旅行記Genuis Lociでは、アウグスブルグを訪れた際のことを回想し、バッハの名に言及している。リーにとって、バッハの音楽はモーツァルトの音楽や、ゲーテの文学、デューラーの絵画らと並んで、愛するドイツ文化を象徴するものであった。
 また、イタリア音楽を愛したリーは、モーツァルトやバッハを本質的にはイタリアの作曲家であるとしている。
 長編Louis Norbertでは、登場人物の一人Lady Venetiaが"Bach sometimes bores me to tears with his science!"と述べる。
 美術エッセイ集Renaissance Fancies and Studiesの'The Love of the Saints'では、"Phidias and Bach in person, cut off from their precursors, would not, for all their genius, get as far as a schoolboy's caricature, or a savage's performance on a marrow-bone."と書いている。(P.36.)
 そのほか、リーはバッハの受難曲などに作品中で言及するなど、バッハの名前は彼女の作品中に頻繁に見られる。

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