ハクスレー
オルダス・レオナード・ハクスレー(Aldous Leonard Huxley)

1894~1963年。イギリスの小説家。生物学者のトマス・ヘンリー・ハクスレー(Thomas Henry Huxley)は祖父にあたる。(トマス・ヘンリー・ハクスレーの科学についての論文がリーに影響を及ぼした可能性は大きい。)代表作に『クローム・イエロー』(Crome Yellow, 1921)、『恋愛対位法』(Point Counter Point, 1928)やディストピア小説『すばらしい新世界』(Brave New World, 1932)などがある。SF的趣向の作品や、神秘主義思想で知られる作家でもある。

ヴァーノン・リーとハクスレーの作風に共通点が多いとは言い難い。だが、ヴァーノン・リーはハクスレーと親交があった。二人が友人になったとき、リーは既に70代であった。ハクスレーはリーの旅行記を高く評価していた。戦争中に二人はGarsingtonにあったLady Ottiline Morrellの家で面会している。Vineta Colbyの伝記によると、ハクスレーはリーの話すイタリア語は完全にトスカナのものであったと語ったという。1917年にはハクスレーはリーと食事をともにしている。("an evening with Vernon Lee―each trying to get his or her word in edgeways.")