エミリ・ブロンテ
エミリ・ブロンテ(Emily Brontë)

1818~1848年。イギリスの小説家。姉シャーロット、妹アンとともに「ブロンテ姉妹」として知られる。小説は『嵐が丘』(Wuthering Heights, 1847)一作だが、これによって文学史に名を遺し、加えて優れた詩ものこした。三姉妹の中でも最も評価が高い。
ヴァーノン・リーは『ことばの美学』の中で『嵐が丘』に言及している。リーは『嵐が丘』の冒頭はひどく読みづらいとし、次のように書いている。「エミリー・ブロンテは物語をなん人かの異なった人びとになん回かの異なった時期に語らせていて、人びとは自分の聞いたことと現実に見たこととを交互に織りなして語るのです。この種の構成は欠陥でした。」(栗原・荒木訳)
Baldwin収録の'On Novels'でも『嵐が丘』を取り上げ、ダンテの『新生』やジャン・ジャック・ルソーの『告白』と比較している。
1883年のメアリー・ロビンソン宛の手紙の中で、ロビンソンが『嵐が丘』を送ってくれたことに謝意を述べている。(Complete Letters, Volume 1, PP.405~406.)
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