ウィリアム・シャープ
ウィリアム・シャープ(William Sharp)

1885年~1905年。イギリス・スコットランドの小説家、批評家。キャリアの前半はフィオナ・マクラウド(Fiona Macleod)という女性のペンネイムで作品を発表していた。(この事実が発表されたのは、シャープ死後のことである。)キャリア後半はウィリアム・シャープ名義で発表している。ケルト文化の研究家でもあり、W・B・イエイツらのアイルランド文芸復興運動にも参加した。その知識をいかしたケルト的な幻想小説が特徴である。日本では『夢のウラド』というタイトルで、シャープの幻想短編の作品集が翻訳出版されている。
シャープはメアリ・ロビンソンを中心としたサークルの文学者と友人で、それにはウィリアム・モリス、ホルマン・ハント、フォード・マドックス・ブラウンらが含まれる。その関係でリーとシャープにはつながりがあった。
男性の名前で執筆したヴァーノン・リーと女性の名前でシャープには共通点が多いと思われる。
1880年の書簡において、リーは"poor devil Sharp"と表現している。(Complete Letters, Volume 1, P.272.)また、1881年の書簡では次のように書いている。"Young Sharp, with his pink fleshy, or rather meaty face & his prominent eyes, his whole linendraper's sleekness & prettiness, is quite repulsive to me, as I think he is to Mary. He looks the incarnation of underbredness. I quite understand his poems now. In conversation very dull." (Complete Letters, Volume 1, P.293.) また、メアリ・ロビンソンはシャープのことをスノブと考えていた、とやはり書簡の中で述べている。また、シャープのEarth's Voices(1884)に言及もしている。
一方、シャープもリーのMiss Brownが出版された直後の手紙の中で、この長編を批判している。
