Vernon Lee (Violet Paget)

ダヌンツィオ

ガブリエーレ・ダヌンツィオ(Gabriele D'Annunzio)

ダヌンツィオ

 1863~1938年。イタリアの詩人、作家、劇作家。デカダン派に分類される詩人。後期はファシスト的政治活動に参加したことでも知られる。主な作品に、Primo vere(『早春』1879)、Il Trionfo della Morte(『死の勝利』1894)などがある。
 ダヌンツィオはCronaca Bizantinaという雑誌の編集に携わっていたことがあり、ヴァーノン・リーは1885年にその雑誌に寄稿したことがある。ピーター・ガンによれば、1887年、ダヌンツィオに面会したリーはダヌンツィオのことを"a little blond chap....rather like an inferior Boutourline. He is not at all coming on, and has good manners....Still I suspect him rather of beingーwellーNeapolitan."と母親に語ったという。
 ヴァーノン・リーは『ことばの美学』の中で、ローマの劇場で行われたダヌンツィオの『ガルバルディに寄す歌』の朗読会に参加したことに言及している。リーはダヌンツィオが読む詩が聴衆にもたらす効果に驚いたと記している。すなわち、人間が書くものがその人間よりも優れたものになることの例としてこの朗読会に言及しているのであり、ダヌンツィオ自身のことは「取るに足らない人間」、「ひどく平凡な者」としている。また、同書の中で"the wearisome hollowness of magnificent artists in words like D'Annuzio"と書いている。(The Handling of Words, 118)また、ダヌンツィオの"slow tempo"は読者に"mesmeric effect"を与えるとしている。(Gunn, P.217.)
 リーはダヌンツィオに言及する際、しばしばスウィンバーンの名前を一緒にあげているが、リーにとって二人は同類の詩人であったようで、ともにリーの好きな詩人ではなかった。

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